もし社会で浮いているような人がいれば、
それは日本においては少し厄介がられたり、うまく馴染めなかったり、孤立したりするかもしれない。
しかし、芸術の世界では、浮いていることが最大の強みである。
普段虐げられる性格も、芸術世界では圧倒的な長所である。
今日紹介するのは、マイノリティーの権化、
歩くコムデギャルソン
Lady Gagaである。
もしあらゆるミュージシャンを横に並べて、鷹の目で俯瞰してアーティストを見た時、Lady Gagaは間違いなく浮いている。
あらゆるトップミュージシャンが通ってきた、ニューヨークの路上ライブだが、先進的なファッション、当時最先端のテクノポップをふんだんに使いながら、老若男女の観客に音楽を聴かせている。
グラミー賞授賞式のパフォマンス、ゴールデンボール決勝のパフォーマンス、他にも私が知らないような伝説的な名演を数多く残しているLadyGaga。
LadyGagaは公共放送でも浮いている。
他のどの音楽BGMよりも、LadyGagaの音楽は、音が抜けてくる。
これはVictoria's Secret Fashion Show の映像。
毎年その年に流行ったアーティストや、雰囲気に合うアーティストが、トップモデルのランウェイの横で歌い踊り、ファッションショーを盛り上げてくれる。
あのテイラースウィフトでさえ、トップモデルよりも顔が大きいんだがら、実際はどうなっているんだか。
KatyPerryもBrunomarsもMaroon5も、というか有名なアーティストはほとんど通っている。
彼らは皆引き立て役であったが、Lady Gagaは違う・・・彼女がショーの主役、あるいはランナーと同等のものになる。
雰囲気に完璧に馴染んでいるので、Victoria Secret Show は全部LadyGagaがやればいいんじゃない?と思う。
トップモデルの横に立っても、一切浮かないほど、浮いている。
時に、彼女の声は、ビリーホリデーにも似た、底なしの暗さ、ダークさを感じざるを得ない。
最大限の敬意、アーティストとしての敬意を払う反面、普段から聞くかというとそういう感じではない。
LadyGagaについて話したいことは枚挙にいとまがないが、最後に一つだけ。
『LadyGagaの曲をLady Gagaよりうまく歌える人はいない』
時にブロードウェイの一流ミュージシャンが代わりに歌ったらどうなるか?とか、Aretha Franklinが代わりに演奏したらもっと味が出るんじゃないか?とか色々と思う節もあるが、GaGaの曲はGaga以上に歌える人は、多分いない。
ちょっとテンポを落とせば、ビリーアイリッシュならうまく歌えそうである。
Million reasonとか。
LadyGagaが限界突破した名曲、Stupid love。
80年代のオマージュで洗練された芸術作品を作った。
AppleのCMにも使われた。
この曲のPVは全て iPhone 11 Proで撮られている。
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