マイケルジャクソンは決して悪口を言わなかっとという、伝記がある。
もし、あまりよくないものがあっても、彼はこう言う。
「それって、Funkyだね~」
Funkyだね~と言って、一旦スルーする。誰も傷つけることなく。
Funkyという言葉は複雑である。
例えば、ビートルズのポールマッカートニーの曲中におけるフック。(6:40~)
これは、アメリカの大御所、キングオブファンク、Mr.オリジンことジェームスブラウンの影響を受けている。
こういうフックがある時も、ファンキーだねーという。
一方で、ファンキーだねーをマイケルジャクソンが言ったように、少し遠回しにディスるような時、音楽において何が起きているか・・・
それは、リズムがずれている時である。
リズムがズレるというと、少し語弊があるかもしれないが、リズムが音楽的にズレる、という点である。
これは数をこなして聞きわけられるようになるか、一生身につけるのが無理な人、そもそもそんなこと一切気にしないでできてしまっているトッププロにカテゴライズされる人もいるだろう。
少なくとも、海外で名を馳せる1流ミュージシャン、特に歌物のバックミュージシャンはほぼ必ず持っている。このリズムを使って演奏できている。
それとズレることがファンキーだ、という表現方法の一つである。
ファンクの女王と呼ばれるのが、チャカカーンである。
これも脱線した話になるが、私はチャカカーンのファンクをものすごく好きで、毎日のように聞いていたことがある。
ある日、音楽のセッションに参加して、ネビルブラザーズというアメリカのまあまあ有名なファンクバンドにレギュラーでサポートメンバーとして参加できた、ギタリストに、チャカカーンってめっちゃいいですよねーと聞いた時、顰めっ面をしたと同時に、このようなことを言ったのを覚えている。
「歌ってはいけないところで歌っている」
同じやり取りを二回くらいしたと思う。
もう何年も前のことではあるが、おそらくこれは、耳が肥えた今言えることとして、良い意味でも、どちらかというと悪い意味でファンキーなミュージシャンだ、と伝えたかったのだと思う。
(上の動画の1:19~)
しかし、このアクの強さこそ、クセになるのかもしれない。
ほんとに下手でリズムが出せない人と、リズムが出せないけど上手く歌える人
というのは話が別だからだ。
Funkyも一周まわると、表現力次第で爆発的な良さを引き出す、可能性に秘めたものなのだ。
例えでいうと、他に思い浮かばなかったのだが、’’くさや’’のようなものである。
うーんこれはひどい・・・しかしFunkyという語源を捉えても、まあ検討の余地はある。
よく言えば、ハリボ🐻・・・??
である。
うん、Funkyとはハリボ🐻である!!!!!!!!
このビックリマークの使い方が、Funkyである。
さて、前置きが長くなりすぎたが、現代版のファンキーな女性ボーカリストといえば、
ぶっちぎりで、Jessie Jである。
EDMのシンセサイザーを洗練させて、人の声にしたような、声である。
なんというか、こうLive受けしそうな音楽である。
思いっきり、キッツイ酒を入れて、今日も1日お疲れ!!といいながら聴きたい。
ファンキーでもあるが、地声が美しすぎあまり、癖が吸収されている・・・と捉えようか。
美しい、現代版ファンクの女王である。(厳密には語弊がある)
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